会社は商品である

私が初めて就職した会社は、設立2年程度のゲーム会社だった。
技術屋集団で評価が高かったのか、買収の話を聞いたことがあった。
当時は怖い気がした。良くないことだと思った。しかし、今はそんな気持ちはない。
別にM&Aという言葉が出てきたからでは無く、末路をみたから。
設立10年も立たずに、当時の面影は全く無くなっていた。
設立時の役員が食べていく為だけに、存在しているような会社に変わっていた。

経済には波がある。数年後にどうなるかわからない。
だからこそ、常に商品価値を上げる努力は必要ではないだろうか?
価値があれば取引先も増える。価値があれば資金を集めやすい。

そして最大のメリットは、客観的になれることだ。
同じモノでも違う角度から見ると、見えないことが見えてくる。
固執する余り、視野が狭くなり、窮屈になっていくのだけは避けたい。

売る事が出来ると言うことは、逆に買い取る事も出来ると言うことだ。
自社の価値をあげる為に必要な買い物って何だろう?

もちろん、買い手を選ぶ権利はあります。
価値があると胸を張れるのなら。

個人事業でも、当てはまると思います。
「うちの店を売るとしたら、どんな魅力を伝えられるのだろうか?」

ちなみに「価値=売上げ」では、ありません。
赤字でも、魅力がある会社は買ってくれますので。

考えるだけなら、誰にも迷惑はかかりません。
社員と「会社の魅力」について語るのも楽しそうです。
少し考えてみてはいかがでしょうか?